山の話なのにいきなり竹の話もどうかと思うが、季節柄という事で。

4月上旬、大体桜が散った後から、竹が伸びてくる。終わりはGWまでといった所である。

6年前に今の住まいに引っ越して、すぐ裏が竹林なので毎年竹の手入れというか竹の子を掘るようになった。

というか、竹の繁茂が凄すぎて、どんどん切っていかないと此方が飲み込まれてしまうという恐れの方が大きかった。

竹は繁殖力が強い。地下茎のようなもので、どんどん生えてくる。「雨後のたけのこ」ということわざが示すように1,2日少し地中から頭が出ていたのが、4,5m位に伸びてるのはザラである。結局、竹の子の内に切ってしまうのが一番管理する側は省エネとなり、この時期はまさにタケノコとの闘いの日々となる。伸びかけの竹を切るとこの時期は吸い上げる力や栄養がすごく、切った口から栄養素のようなものがにじみ出たりもする。

竹は10m位で成長を止めるが、山林の中で木の上背が足りないと、日が当たらなくなりやがて枯れてしまう。ある程度の山林になっているなら多少の竹が生えても大丈夫であるが、20-30年位の樹齢だと木の方が負けてしまう。また大きくなった竹を切っても、10mを5,6本に切った所でそれなりに手間と場所を取る。山火事の危険もあるので搬出しなければそうそう燃やすこともできない。バイオマスでもお断り。処分場に持ち込んでは高くつくとなると、結局、好き嫌い如何ではなく実益を兼ねて竹の子狩りにいそしむことになる。

庭に叔父が作った釜があるので、湯掻いてゆでたけのこを配る。そのままでは余り需要はないし、やはり火力が違うのだろう。結構軟らかくなるので喜ばれる。捌ききれなくなったりすると、近くの道の駅に出荷する。意外によく売れる。最近は他の出荷者も増えた。福岡市内の職場で配ったら言わないけど相当需要があるようで喜ばれる。此方は手から匂いが取れないくらい染み付くのだが。因みに今年は諸事情有で自分は動けていない。福岡県の竹の子の生産量は全国一位である。気候や土もあうので成長が早いのだろう。

福岡県で一番林業が盛んなエリアは南部の八女地域(お茶で有名)だが林業の研修の際に、所々で竹に飲み込まれた山林を見かけた。遠目に見る有明海でノリの養殖などで昔は海での資材として竹を相当量使っていたらしい。それなりの単価もついていたようだ。軽くてある程度の強度や耐久性のある竹は建築や他の資材含め様々な用途で使われていたのだろう。地元で竹の工芸品などもあるが、とても需給量が釣り合わないので、竹が蔓延り山林の手入れにも悪影響が出る一方である。

多面的の補助金などでも竹の伐採には助成が出る。竹の子にすれば売れるがそれだけで生計を立てることは中々難しい。自分でも採算が合っているといい難いのに。他の人を雇っていくのは難しい。山林の維持などの別のモチベーションなしで竹の相手をするのは難しい。最近は体験事業で植林や枝打ちなども増えているが、春先のこの時期には適正な山林や竹林保全と若干の食欲を満たすために、竹の子掘りをお勧めしたい。