最近、県内でも大手外資ホテルが郊外で出来た。一泊平日で1万ちょっと。休前日は3万近くするらしい。ビジネスホテルで6000円程度で泊まる所もあるし、時間の過ごし方やサービスが違うのでその点がとやかくいう積りは無い。非日常を求めてきているので対価に相応しい内容であれば何でも良いと思う。

上記のホテルの開業前、別ルートで山林で出来る体験事業の相談があった。林業家辺りに持ち込まれても一番困る類の相談である。日頃、林業している方から見れば、危険作業の工事現場で素人が出来る作業などない、というのが本音であろう。林業現場を知らない、いわゆる環境に意識高い系と現実のギャップである。半分以上土木工事に近い感覚の人々に、環境に貢献したい意識で来られても困るのである。似て非なる仕事というか。

では出来ることが無いかと言えばそうでもない。家業に帰って大してかからない時期に、保有山林で枝打ちの場所の提供を求められ、興味があったので立ち合いをさせて貰った。県内は水源関連の補助金があり、都市圏のボランティア活動の一環でバス2台ほどが来て、枝打ちをしてくれた。当時はまだ山に慣れておらず、一緒に作業していたが、頻繁に来て頂いてるであろう年配の女性に声を掛けられ「山主です」とは恥ずかしくて言えなかった事をよく覚えている。受入れの組合の方が地鶏のバーベキューをしておしまい。30-40人の枝打ちである。あっという間にきれいになった。数の力、山に素人でも出来ることがあると実感した瞬間である。

同じ補助金をJCで活動させて貰ったり、法人でも地元のダム建設の際に、見学会と製材所体験と絡めて子ども向けに事業をした。いくら頭で知識を教えても実体験に繋がらないと本当の意味で伝わらない。ツーリズムもその延長にあるので個人的にも関心がある。お金にそうなるものではない。手間も時間も読めない。山林を売りに来た人に価値をどう伝えるか、さじ加減も難しい。安易に儲かる話でも無し、余り希望が無い、難しすぎては人が離れてしまう。何事も真ん中を歩くことが一番難しい。

先日地元の観光協会やグリーンツーリズムの方とも話をした。山の話をすると非常に関心を持って頂けた。まずは地道にやっていくことである。育つか分からず木を植える事は出来ない。ダメでもまた植えるくらいの気持ちがいるのであろう。