今月は固定資産税の〆切が多い。5月末は3月末の会社の決算など色々多いが個人の支払いの分で大きいのは固定資産税である。県内外で山林があり、市町村単位でそれぞれ別に来る。地元だけだと分からなかったが、県外辺りを保有してから「成る程」と納得している事があった。
固定資産税の計算は宅地だと相場の7割前後が固定資産評価額と言われている。実際、山林を購入すると売買価格の調査が役所から来る。返事をしないと催促の書類が来て煩わしいのでとっとと返しておく。
山林の価値を決めるのは経済面の部分で立木価値と搬出の良し悪しである。林道沿い、面積が大きい、手入れが良い、搬出しやすい地形などの条件が揃うと単価が上がる。逆の条件であると、価値は下がる。個人で保有している山林だと殆どが、上の条件を満たさない。それどころか、未だに地元の複数名の共有名義、そもそも登記せず亡くなった親の名義のママなど難しいことが多い。売買価値があると原木市場や伐採業者が購入するケースが多い。森林組合に相談があるが、組合も公平性の立場があるので難しい(利益が絡むので誰が誰に紹介するかという責任が発生する)。地元の篤林家や隣接の山林所有者に相談するしかない。このご時世ではなかなか引き受けては少ない。換金性の高い山林以外は受け手がないのが実態である。購入も登記手数料、不動産取得税や固定資産税が発生する。経済面でメリットが少ない。
山林を処分される方も色々である。何でもいいから引き受けてくれという方から、すぐ伐採されるのを嫌がる方もおられる。地元への世間体であろう。売った後でゴミの不法投棄など変な事をする人はやはり嫌なのであろう。この辺りのミスマッチが中々解消しない。昔の値段を言われて、今の相場とかけ離れていて物別れも一度や二度ではない。WinWinが無いのにお金をあげるようなことはできない。ボランティアではないので業で続けるにはこれまでの線、と言っているので余り駆け引きはしない。昭和の相場をご存じの高齢の方程、失礼な表現であるが面倒で勿体ぶる傾向がある。山林は株価に近いので昔がいくら、などと言っても亡くなった子の年齢を数えるようなもの。縁がなかったと考えるしかない。
購入して確認が、固定資産税の時期である。公道に隣接している山林でまとまっているとそれなりの金額になる。面積単価は宅地とは比べ物にならないほど安いとはいえチリも積もれば、である。毎年林業収入が有る訳ではない、数年に一回ある間伐補助金や皆伐で入ったお金をちゃんと貯めておかないと、うまく回らない。それでも数年前のウッドショック含め良くなった方ではないかという感じもする。バイオマス発電の需要で今まで山に廃棄されていた木材も安いとはいえ価格もつく。
山林保有者で固定資産税の元を取っていけるのはどれくらいいるのであろうか。自分で山林を購入するより、好む好まざる含めて引継ぐことの方が当たり前である。自宅の近くであれば、多少見に行ったり、管理をしてみようかと思うかもしれない。これが地元を離れてしまうと、急に山から足が遠くなってしまう。自分の山の価値をきちんと確認できない人も多いのではないか。地域によって条件が異なるが、複数の業者や人間からしっかり情報を集めることが大切である。