本日、来客あり、和歌山のA君、北海道のT君、県内のM君の来訪を受ける。それぞれ業種がプレカット加工、特殊べニア製造、材木販売と工事をやっている。諸事情で久々にリアルで会えたので短いが非常に充実した時間であった。同じ業界でも互いに仕入れや販売などの付き合いで担当者と話すことがあっても、日頃取引がない市況感は参考になる。地域性もあって面白い。
新築住宅は変わっていないが相変わらず悪いらしい。昨日は宮崎のK君とも話したが、注文住宅を頼む人も今はしっかり情報収集してくるが、少し古い情報だとこの金額で、こういうことが出来ると情報が入ってしまうらしい。情報リテラシーの観点から言っても自分で最初に入った情報を自分の中で訂正するのは難しい。売買を日頃している此方でも、今の市況や単価と少し前の相場で違和感を覚える事はしばしばである。
県内の不動産情報のデータベースを見ても、安い単価の分譲は色々条件面で難しいので残っており、大半はウッドショック前からすると20%程度は上がっている感がある。動画配信サービスでも「持ち家か賃貸か」という話が出るがここら辺は永遠に答えが出ないのではないか。有識者は賃貸派が多いが、都心部か郊外化や土地の有無やその後の家仕舞いの事まで考えると100%の答えが無い。隣接のT村では賃貸物件ゼロなので建てるしかない。同じような場所も全国にはあるだろう。景況感が悪いせいか、業界の大会参加者数も例年より少ない。アクセスの関係もあるかもしれないが。
木材に限らず、地域の建築関連は距離が遠いとその後の瑕疵担保や管理コストの関係で、車で30分以内、1時間以内などで仕事を受けない事もある。現場が余り遠いのは、仕事を頂いても正直受けた方も困る。移動時間はロスにしかならない。しかし今はそういう仕事を選べる市況でもなさそうだ。新築の木造住宅はトラックやユニック車、クレーンが入れば人手はそこまでかからない。逆に改修工事やビル、マンションの工事は搬出入の手間がかかるケースが多い。長物、重量物の木材だと大変である。長い一枚もののカウンターを現場に収める時は人手や機械でどう狭い現場に収めるかでどこも騒ぎになる。現地調査をきちんとしておかないと痛い目を見る。
景況感が悪くなり、倒産などが増えれば貸倒などでダメージが残る。売先もなくなる。苦しくなれば、相場や採算を度外視した単価も出てくる。買う方から見ればいい事かもしれないが、デフレをずっと見て来た意見としては決して社会的には良い事はない。赤字で商売が続けられるかの話である。特に今回の住宅着工件数の減は消費税の駆け込み、反動とは性質を異にしているという目で見ている。上場会社の決算も出ているが、住宅関連や資材関連は業績が良い所も悪い所もある。M&Aも活性化しているが、地域の中小企業なども変化が加速させていくだろう。地域も企業もある種の魅力が無いと人が集まらない時代である。今しばらくは寒さに耐える時期なのかもしれない。