日が空いてしまった。先日、2年前に植林した山の手入れのボランティア活動に同行した。山はあまり木が生えておらず訳アリで引き受けた。聞くと、間伐補助金を受け取って5年以内に皆伐を前の前のオーナーが行ったらしい。そのため、前植えてあったスギの木と、雑木林が混在する中途半端な林層となっている。面積も広く、道べたで固定資産税も高い。地形は悪くないが上の茶畑から土砂が流れ込んできている。おまけに状況証拠しかないが近隣の土木業者がガラの捨て場所になっていたようだ。

植林も前述の通りで苗木の補助が出せないとの事。人の紹介でどうしても引き取ってほしいとの事であるが、フタを開けてみれば、なかなか難しい。場所も地元でないのでそんなに頻繁にいけない。面積だけはある程度まとまっているのでとりあえず購入を決めていた矢先、別業界の組合で植林をしたいとの話であったので、丁度いいという事で場所を提供させてもらった。

初年度は植林で去年は地元の系列の団体も別に参加を開始した。下草刈りの手入れである。数十人で来るので作業自体は早い。500㎡かそこらで道から近く比較的平たんな場所である。初年度は調査用のドローンの実演をしたり、昨年はセーザイゲームで参加者に木取りを学ぶ体験ゲームをして貰った。

今年は初年度もしたが、講演を30分ほどさせて頂いた。遠方から山林に移動で大体予定通りで移動が出来ない。スケジュール調整は昼食時間と講演時間で行う。初年度は参加者に昼食を取りながら聞いて頂いた事を思い出した。

山林の話はボランティア活動で参加するだけあって皆さん一生懸命聞いて頂いている。此方も熱を入れてしまう。複数回同じ参加者もいるので、同じ内容は出てくるが、組み立てを少し変えながらマンネリにならないように気を付ける。今年は別にエネルギー関連の専門家もオブザーバー参加されて20分ほど公演された。SAF燃料と呼ばれる食用油を航空燃料に使う技術で10%程は使用義務があるとかないとか。此方もざっとバイオマス発電やチップ、製材所の木くず焚ボイラーの話をした。

SAF燃料もコストが倍~20倍位までで実用的なレベルにはもう一歩という印象を受けた。集める手間、品質のまばらなものを燃料利用というのは中々手間のかかる仕事である。木質バイオマス発電も決して燃料として優秀な訳ではない。製材所で使う熱利用は然程高い温度が必要な訳でなく水蒸気で木材の乾燥を進めるので、一般的な発電としては質は悪い。クリーンエネルギーというが、実際に実用的なコスト・技術が確立されていればとっくに入れ替えられているにはそれなりの理由がある。それでは持続的にならないので、今は過渡期、技術の進歩など含めて切替の時期、そんな話をさせて貰った。最後に、連続参加の方から「お金持ちは考え方が違う」と冗談めかして感想を頂いた。数十年単位で投資を続けて、自分の植えた木は子どもか孫が切るだろう、実際今伐採しているのは祖父や曽祖父の植えた木である。そのあたりの話が参加者の心には印象的だったようだ。新NISAなども結構だが、未来に何が残せるかそのような観点から山に関わっていく人が増えると、少し山林の現状も変わるかもしれない。苗木も多少大きくなってあと2,3年もすれば人の背丈を超えてきそうだ。参加者の楽しみが続くのと、木々が健やかに育っていくのを願うばかりである。