先日書いた分でドローンの事を少し書いたので少々。地元の水害の際に、地元の森林組合でもドローンが導入された。理由は保険関連である。
山林で保険とはなかなかなじまないかもしれないが、森林国営保険というものがある。これは山林が風水害などで被害を受けた際に、なかなか手出しをして復旧が出来ない際に、この保険を使って復旧できる。保険を掛けるのはそこまで高額ではないが、山の所得のないエリアで保険を掛けるのは勇気ではなく、採算面で躊躇う事が多い。間伐の補助金が下りた際に、一緒に請求書を持って渋々払っていたのが常であった。北部豪雨水害までは。
実際、保険を適用することで早く且つ手出しが無い復旧が出来たと思う。保険の窓口は地元の森林組合から県の森林組合を通して手続きを行う。この保険も民主党政権時代に見直しが取りざたされた内容である。民間の保険会社の手に負える内容ではないので、今の体制がベストではないにせよ、ベターではあると思う。
保険の適用で早かったのは、復旧工事である。一方で、現金でお見舞金的な分もあったが、3年程経っても手続きが進まなかった。問い合わせをすると、未だと言われる。3年に一回の更新であるが、保険金が下りる前に次の保険料の掛ける時期が来たので流石に連絡をして苦情を申し立てたら手続きを進めてくれた。県の組合も人手不足なのか、言われてできるならば早めに処理をして貰いたいものである。
現場の方に事情を少し聞いたが、保険なので当然、現地調査をして写真などの提出物がある。通常は現地に足を運ぶが先の水害の際にはドローンによる空撮を手続きに使えることになった。被災エリアはそもそも道がつぶれたり、流された土砂・立木で入れない事はないが、恐ろしく体力と時間が必要である。組合の事務方の人員も限りがある。水害で数百とは言わない被災箇所があるのであれば、このような点でドローンの活躍が出来る。というかもう始まっている。補助金を頂いた際に、ドローンで空撮して、間伐の状況を確認して貰った。
会社でもドローンを購入したが、余りうまく使えていない。使い慣れていないのと、定期的に運用しないと意味がない。1,2年位でドローンを飛ばしても大した違いは分からない。寧ろ、建築現場の屋根の状況を見るのに使った方が良いのではないかと思われた。準備の段階で部品を山の中で落として、足元を探し回ったり、枝や変な場所で引っかからないか、紛失など神経を使う。それでも、スマホにアプリをインストールしたらリアルタイムで見える景色は中々いいものである。ドローンの法律が未整備で街中では難しくなるだろうが。
大学のゼミの協力でドローンの材積調査に協力した。まだ未熟なので、3か所ほどよさそうな山林を案内し、1か所でドローン撮影を行った。此方は上空だけではなく、実際、山林の中でドローンをゆっくり飛ばして地形と、立木のデータを集めるものであった。2年程で終わったが、見ている分は面白い。ドローンのカメラに近い場所は、データ量が多い。当然死角もあるので全て取れるわけではない。林内と、上空で空撮した分のデータ(木の本数)を照合するものであった。50本で一本位の誤差である。木の先端を認識するので、枝を誤認して2本にカウントするらしい。全体の総量で考えれば2%が多いか少ないか分からないが、目視で2人でやるより画期的である。林内にドローンを飛ばせる余裕が必要なので皆伐前の調査などではいいとは思う。
林業機械展などでソフトの展示も増えている。値段が凄そうなので、話はなかなか聞けない。ぱっと見色々出来そうであるが、何をするかはっきりしないと、宝の持ち腐れになる。限られた業者のマーケットであるが「日本の国土の2/3」云々言うのであればもう少し、気合を入れてもいい気もする。まだあの山はどのような状況やコンディションかは、現場を走り回っている林業関係者が一番詳しい。森林簿があるといっても、実際の山の良し悪しは手入れ次第である。20年前に植林した所を売りたいと自信満々の方に案内された山が鹿の食害ではげ山だったこともある。和歌山のベンチャー企業でドローンで苗木を運ぶ新しい林業の在り方も出てきている。新しい技術やソフトで、気軽にとは言わないが、どれだけ現地と繋がれるかが、期待される。業界も大学やソフト会社ともう少し繋がってもいいかもしれない。